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「プログラミング=難しいことができるなきゃダメ、じゃない」|プログラミング教育の日に寄せて 

「プログラミング教育の日」である6月19日の前後3日間にわたって、プログラミング教育にまつわる、リックソフトのメンバーのエピソードを届けています。

わたしたちリックソフトは、プログラミングコードを管理する「BitBucket」をはじめ、ITプロジェクト管理ツール「Jira(ジラ)」や、仕様書管理ツールとしてはJiraと最も相性がいいと言えるドキュメント管理ツール「Confluence(コンフルエンス)」のライセンス販売と研修・eラーニング各種学習ツールを扱っている企業です。ITとプログラミングに深く根差している企業で、中の人のエンジニア比率は約4割。

最終日の今日は、プロダクト開発・サービス2課の緑川彰太さんのお話です。「プログラミングってむつかしい」と気負っている人に向けて、ちょっと肩の力を抜けられる、そんなエピソードです。

今思えば、あれは「プログラミング入門」ーーRPGツクールとマジック:ザ・ギャザリング

約30年前、小学生のころに買った「RPGツクール2」というスーパーファミコンソフトが、私にとっての初プログラムだったと言えるかもしれません。
当時は単に「自分で好きなようにRPGゲームが作れる!」という理由だけで購入しましたが、単にキャラクターデータを作るだけでなく、イベント管理・フラグ管理なども必要で、これらはプログラムに通じる部分がありました。
小学生の私にはなかなか難しい部分でしたが、ゲームを作りたいという思いから必死になってこれらを覚えました。(尚、ゲームは完成しませんでした..)

また、中学生頃からカードゲームの「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」をプレイしていました。このゲームにはスタック処理という概念があって、そこに更に割り込み処理があり、優先度があるなど、こちらにもプログラムにも通じるところがありました。

私にとってのプログラミングの最初の一歩は、「好きなゲームでの体験」だったと考えています。

「プログラミング=難しいことができるようになる」じゃない

「教育」としてプログラミングに触れたのは、高校での情報系の授業が最初でした。言語はVisual Basic6で、「初心者向けに・簡単なプログラムを作る」という程度でした。自分から学んだというよりは「授業でやらざるを得なかったからやった」というだけにすぎません。

プログラミング授業自体は、RPGツクールの経験があったおかげか、さほど苦しまずに理解できました。
ただ、授業以上の高度に難しい処理・複雑な処理などは、自分で作れるような気はせず、「プログラミングをしっかり学ぼう」というモチベーションはまだありませんでした。

その後、情報系の専門学校に進学後。授業で「1つプログラムを作る」という自由課題が課されました。半分おふざけのつもりで、ドラクエ1よりももっと簡易な、本当に簡単な、RPGゲームの戦闘を模したプログラムを作って提出しました。何故かこれが先生から評価が高く、クラスメイトからも謎の好評を得ました。(今考えても「なんで???」と疑問に思います)

プログラムの中身も非常にシンプル(と書いて雑と読む)で、とても簡単なものであり作成時間もほとんどかかってません。難易度調整してた時間のほうが長かったくらいです。
最初はその評価に戸惑っていました。しかし一方で、無意識に思い込んでいた「プログラムは難しい・難しいことが出来るようにならないといけないんだ」という思い込みが無くなったのもこの時だったと思います。

そこから、「プログラミングをちゃんと学んで、プログラマーを目指してみるのも悪くないかも・・・」と思うようになるまで、さほど時間はかかりませんでした。

これからプログラミングを学ぶ人たちへ:最初から完璧である必要はない

プログラミングはどうしても、難しいイメージがついてると思います。
ですが、私は「思っているよりも、簡単に出来るものだ」ということを伝えたいです。

それは、「簡単に高度なプログラミングが出来る」という意味ではなく、「簡単な処理でも、パズルのようにうまく組み合わせれば、面白いものが作れる」という意味です。

実際に業務でプログラミングをする際には、流石にある程度の知識は必要になってきます。
ですがそれはどんな業種の仕事にも言えることで、プログラミングだけが特別難しい、なんてことは無いと思います。
最初は誰だって素人ですので、難しいことがいきなり出来ないといけない、ということはありません。

しかし一方で、今のプログラミング教育は、私が学び始めたころよりハードルが高くなっているのも事実だと思います。
言語も増えていきますし、言語仕様もどんどん複雑化し、便利といわれるフレームワークも増えてきました。最初からそれらを使うとなると、覚えることがむしろ増えてしまい、大変だと思います。

ですが、いきなり完璧である必要はありません。まずは簡単な部分から身に付けていき、そしてたまに(ちょっとふざけたものでもいいから)面白いものを作ってみたりしてみてください。
そうやって楽しみながら、プログラミングを学んで、プログラミングを好きになっていってほしいと思っています。


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