コロナ明けの海外出張事情:4年ぶりの国際線レポ~Workato Automate '23に向けて
新型コロナウイルス感染症も落ち着き、通勤途中に周りの景色を眺めてみると徐々に社会活動は再開し、かつての日常を取り戻しつつあるように感じられます。
また、IT関連のリアルイベントも各地で開催されるようになりました。国内はもちろんのこと、グローバルでもリアルイベントの開催が進んでいます。iPaaS(アイパース)製品「Workato」でもグローバルのリアルイベントとして、年次イベント「Automate 2023」を、2023年8月30日から8月31日の2日間、マウンテンビュー(米サンフランシスコ)のComputer History Museumで開催しました。グローバルではWorkato初のリアルイベントとなります。
Workatoが気になる・海外のIT製品の最新情報が知りたいという方に向けて、3回にわたってレポを届けます。
初回となる今回のテーマは「4年ぶりの国際線」。これから久々に海外出張に行かれる方の参考になれば幸いです。
成田空港からサンフランシスコへ
なんかいろいろ「自動化」されてる…変わってるぞ!
2023年8月28日に、成田空港からサンフランシスコへ向けて出発しました。
久しぶり(およそ4年ぶり)に訪れる成田空港は、チェックインおよび手荷物の預け入れの自動化や、出入国審査の自動化など、あらゆる手続きが自動化されていました。それらの様々な変化に戸惑いつつ、出国審査を済ませて出発を待ちます。
JALの機内Wi-Fiサービス使ってみた
今回搭乗した航空機内ではインターネット接続(JAL機内Wi-Fiサービス)が有償で提供されていたため、利用してみました。
ダウンロード速度とアップロード速度はまずまずでしたので、Webやチャットツールの利用であれば十分利用に耐えそうな感じでした。実際、Webの閲覧やLINEやSlackの利用は問題なく利用できていました。
ただし、レイテンシは非常に大きい(1分近くである)ため、SSHやRDPのようなリアルタイム性を求めるアプリケーションの利用は厳しいと思います。また、VPN接続は使用可能なようなのですが、実際に試したところVPN接続を確立させることはできませんでした(OpenVPNで試してみましたが、TCP, UDPともにNGでした)。
それから、無線LAN(Wi-Fi)自体が暗号化されていないため、利用にあたってはセキュリティ面で注意する必要があります。その他、Youtube等のビデオストリーミングサービスは利用できない、人工衛星を経由して通信を行うため接続先の人工衛星が切り替わる度に通信が切断される等、利用にあたってはこれらのサービス上の制限事項について、予め考慮しておく必要があります。
とはいえ、航空機内でインターネットを利用したい(利用しなければならない)ユーザーにとっては非常に便利なサービスであると思いますし、航空機内で高速インターネット接続サービスが利用できるのは非常に便利だなと感じました。
サンフランシスコに到着
9時間30分のフライトを経てサンフランシスコ国際空港に到着しました。
サンフランシスコの時差は、世界標準時(UTC)より7時間遅れ、日本時間より16時間遅れです。
このため、時差を考えずに時刻だけを見ると、日本より早い時刻に到着することになります。(夕方に日本を出発すると、正午前に現地に到着します)
現地では同時期にGoogle Cloud Next '23(Google Cloudの年次イベント)が開催されており、空港の到着ロビーではその参加者一行を出迎える方々を見かけました。
ahamoの海外データ通信サービス(ローミング)を試す
少し横道にそれますが、サンフランシスコへ到着後に、NTTドコモが提供するahamoの海外データ通信を試してみました。
データ通信料を日本国内と海外で共有でき、かつ1日数千円のような追加料金も発生しないため、非常に便利なサービスだと感じました。
何より、モバイルルーターのレンタルや現地プリペイドSIMを手配する必要が無く、ahamoのSIMがセットされたスマートフォンを持ち込むだけで利用できるのは、非常に手軽でストレスがありません。
日本の5Gで100Mbpsを超えることは非常に稀なことですが、現地の5Gは常に100Mbps以上の速度が出ており、日本国内で未だ見たことの無い非常に高速な通信が行えることに大変驚いたとともに、日本の通信キャリア各社にはもっと頑張ってもらいたいなという気持ちになりました。
リックソフト株式会社 Enterprise Automation室 大野