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「みんなの銀行」の働き方:エンジニアの要望で入れた社内Wikiが、会社に起こした変化

バンク・アズ・ア・サービス(BaaS)を提供する、デジタルバンク「みんなの銀行」さん。noteもとてもすてきな記事をたくさん出されている、話題の会社です。

実は「みんなの銀行」さんはリックソフトのお客様で、2年前にはエンジニア向けプロジェクト管理ツール「Jira Software」を、そして昨年には社内Wiki「Confluence」を導入いただきました。

導入経緯と、社内で起きた変化は――?株式会社みんなの銀行 / ゼロバンク・デザインファクトリー株式会社 シニアマネージャー 稲倉 直也さんにお話を伺いました。

エンジニアみんなで決めた「Confluence導入」

Q:どういう経緯でConfluenceを導入しましたか?

-2年前まで、我々はコミュニケーションツールとして主にSlackを使っていました。Slackは情報フロー型のツールで、「これを決めたよね」っていう情報がどんどん流れていってしまって。「あれ、どこに書いてあったんだっけ?」と探すのにけっこう苦労している声が多くありました。

開発していく中で、開発者から「Wikiがほしい」「Confluenceがあったらうれしい」という声がありました。そこから、ストックできるタイプの情報共有ツールを探そうということになりました。

esa.ioとか、RedmineのWikiとか、SharePointのWiki機能とか、いろいろ比較しました。操作性がエンジニア向けになっていて、使えるプラグイン(アドオン、アプリ)も見て、一番エンジニアがストレスなく使えるツールということで、エンジニアみんなで決めました。

Q:社内で反対はありましたか?どのように対応しましたか?

すでに社内で導入している有料のツールで、機能が重複するものがあるので、一部からは「なんで入れるの。これでいいじゃん」というような声もありました。

ですが、既存ツールとConfluenceの機能マトリックスを作り必要性を説明して、納得をしてもらいました。

バックオフィス部門でも活用、総務系マニュアル整備・統一が進む

Q:Confluenceはエンジニア部門のみの利用ですか?

いいえ、全社利用が進んでいます。旅費や経費の精算方法など、バックオフィス系のマニュアルの整備がされました。いや、もちろんもともともとあったですけど、パワポとかいろんなファイルに分散されていて、そのファイルが「どこにあるんだっけ?」と見つけづらい状態でした。

また人事的な手続きなど、体系だって作られていなかったので、Confluence導入をきっかけに整備が進んでいます。

最近だと、社内通達とか全社向けの文書も、Confluenceで見られるようになりました。

あと新入社員向けですね。「新しい人が入ってきた人がまず見るページ」みたいなものも整理されてきました。

話を聞いて――まるで「ひょうたんからコマ」なケース

「経費申請方法のマニュアルはあるけれどもどこにあるのかわからない」――これは「あるある」な気がしました。特にふだんやらない精算・捺印申請などの業務にまごついて時間がとられてしまうこと、あります。Confluenceでこういったナレッジがシェアされていくという話を私もよく聞きます。ファイルを探すのに時間がかかるーーという課題は、Confluenceの検索能力が解決してくれそうです。

エンジニアの要望で入れたツールが、他部署に波及して、他部署の潜在課題を解決してしまうという話は、まるで瓢箪(ひょうたん)からコマ。意外なツールが、誰かの不便を解決してくれるのかもしれません。


(文・リックソフト株式会社マーケティング部 堀田)

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