OpenAIとWorkatoの提携発表。ビジネスにAIをどう生かせるか?~Workato年次イベントレポ
Workatoのグローバル年次イベント「Automate 2023」が8月30ー31日の2日間、米フランシスコ・マウンテンビューのComputer History Museumで開催されました。その様子をリックソフトの大野がお届けします。
今回のイベントのテーマは"Discover the new way to think about AI + Automation + Integration" の通り、AIと連携したアップデートが中心となっています。さて、WorkatoとAIはどのように連携していくのか、それをビジネスに生かしていくのか...。
「AIをビジネスに統合し、変革を促進するためのアプローチ」Workato CEOのVijay氏
Vijay氏からは、AIをビジネスに統合し、変革を促進するためのアプローチとして、
「市場やテクノロジーを再構築する革新的な考え方(新しいマインドセット)」
「AIと自動化を導入するための具体的な手法や戦略」
「AIの能力を最大限に引き出す自動化プラットフォーム」
の3つの要素が必要であることが語られました。
Workato CPOのGautham Viswanathan氏は、
ビジネスプロセスやワークフローにAIを組み込むことの重要性
AIの導入による生産性の向上に対する評価(マッキンゼーによると、AI導入による生産性の向上は4兆ドルの価値があると評価されている)
AIとオートメーション(自動化)を統合するプラットフォームの必要性
を強調。
Workatoはこの”AIと自動化を統合するプラットフォーム”を提供していくこと、そしてさらにプラットフォームを進化させている(APIやデータパイプライン、ワークフローアプリなどの追加など)、200以上の企業がWorkatoのプラットフォーム上でAIとワークフローの統合を実現し、業務効率の向上を図っていると語り掛けました。
私自身、Workatoプラットフォームが進化する中で、「AIの民主化」が一層身近に感じられるようになりました。すでに200以上の企業がノーコード/ローコードを用いてWorkatoとAIを統合し、「AIの民主化」をビジネスに取り入れています。WorkatoがAIと自動化を統合する能力は、エンジニアであろうとなかろうと、ビジネス関係者すべてにAIの可能性を身近に感じさせると確信しました。
Workato×OpenAIの機能開発ロードマップを発表
そして、Workatoにおける大型アップデートとして以下の機能が発表されました。
Workato Copilot(Workatoのレシピおよびカスタムコネクタ開発をAIが支援する機能)
Workflow Apps(Workato上でワークフローアプリを実現する機能)
Workato Insights(データをビジュアライズする機能)
WorkbotGPT(AIチャットボット)
これらの機能は、会場内においても非常に高い関心を持って迎えられました。
Workato CopilotとWorkato Insightsは2023年Q3リリース予定、Workflow Appsは既に利用可能、WorkatoGPTは2024年リリース予定です。
そして、ETLソリューションの改善(ファイルストレージ、SQLトランスフォーメーション、ストリーミングサポート)、APIプロキシ、テストオートメーション、イベントストリームの改善など、プラットフォーム周りの機能改善に関する発表も行われました。API Proxy以外の機能は既に利用可能です。
ちなみに、Workatoは昨年(2022年)700以上の機能をリリースしたとのことです。また、今後もプラットフォームへの投資は継続し、様々なアップデートが提供される予定です。
自社の業務プロセスをAIを用いて自動化したいという方はぜひリックソフトまで問い合わせください。