Wordで「録音データ」の”自動”文字起こしを#やってみた【文明の大勝利】
取材ライターやイベントレポ議事録を管理している方、新しい環境の会議で専門用語が多すぎて会議についていけないいと悩んでいる方向けの記事です。
文明<IT>を使って仕事を楽にしたくて仕方がないリックソフトノート編集部の堀田です。リックソフトノートではいままで主に法人・組織向けの便利なITツールを紹介してきましたが、今回は珍しく個人向けの、とくにライターさん・広報さん・WEB会議での議事録作成担当者向けの”日本語対応の文字起こしツール”を紹介します。
Microsoft Wordで音声データの文字起こし
AI音声認識ツールの精度が上がり、様々な言語での音声入力が容易になってきました。2022年7月現在、Google Meetでは標準機能で英語字幕がつきますし、Zoomでも追加機能していれば即興で文字起こしをしてくれるので、議事録の手間が省エネ化しています。こんなツールはどんどん仕事に取り入れていきたいですよね。
日本語での音声入力ツール、英語での無料文字起こしツールはたくさんありますが、日本語はまだそれほど多くありません。かつて堀田は、ボイスレコーダーで録音した音声データを再生し、スマホの音声入力機能でテキストアプリ(Google Keep)に入力...という手間をかけてやっていました。
しかし、いま!Microsoft Word(オンライン版)が、1か月あたり300分(5時間)まで、日本語の文字起こしを自動でしてくれます。
精度はどの程度なのかも含めて、ご紹介します。
利用条件:Microsoft365を導入している企業であること。(Microsoft365ユーザーは無料)
用意するもの:録音データ(筆者はmp3を利用*)
<2023年10月11日追記:mp4データにも対応しています!Zoomなどのインタビューや会議の録画データの書き起こしもできます!>1回につき300MBのファイル容量制限アリ。
Wordで文字起こし1:Google Chrome(ブラウザ)でMicrosoft 365にログイン、Wordを起動
マイクアイコンの右の▽ボタンをクリックし、「トランスクリプト」をクリックします。
Wordで文字起こし2:録音データを取り込む
「音声をアップロード」で、用意した音声ファイルをクリックすると...
右カラムに録音文字起こしされたデータがタイムスタンプ付きで表示されます。
これを「ドキュメントに追加」すると、本文に自動で貼り付けられます。
Microsoft Wordで文字起こし:精度は?ー話し手に依存します。
こちらのYouTube動画をスマホで再生させ、Wordで文字起こしをさせました。
「りっくま」→Bigbang、「くまった」→「区待った」、「クマよ」→「熊代」というように独特な口癖・表現には対応しきれていませんが、だいたい書き起こしができています。
Microsoft Wordで文字起こし:精度は?ー一般的なインタビューの場合
では、一般的なインタビューの場合は?
これはかなり、話し手によります。
音声データは公開できませんが、以下のように音声誤認識があり「話していない単語」がでてきます。
「ハニー」の部分は実際は「確かに」、「高いそうですね。」の部分は「確かにそうですね」と言っています。
相槌などもすべて入ってしまっています。 しかし、ここではお見せできない部分では、かなり確度が高いです。
全体的に、一から文字起こしをすることを考えると、かなり省エネになります。
「文字起こしにめっちゃ時間かかってしまう」とお悩みの方は、まずMicrosoft365のアカウントをお持ちであれば、まず使ってみてください!
<番外編>Microsoft Wordで文字起こし:リアルタイムで文字起こしをしたい場合は...
ここで「ディクテーション」をクリックし、マイクの接続を許可にしてください。