【中途採用でも】自分の名前で仕事ができるよろこび【旧姓利用可】
-国際女性デー・企業オウンドメディアコンテンツバトン企画1日目-
キャリアのスタートは南半球で、出生名で。
リックソフト株式会社のマーケティング部に所属する堀田です。2010年に、私は南半球にあるジャカルタの日本人向け新聞社でキャリアをスタートしました。紆余曲折して、北半球の日本に帰ってからは、野生の通訳や外国人観光客向けの商売を手伝う人として生計を立ていました。
その間、結婚して戸籍名が変わりました。日本人同士の結婚だとどちらかの姓を変えること・夫婦で同じ姓を名乗ることが法律で定められています。そして、女性が姓を変えるケースが全体の9割を占めます。私が結婚した相手は800年以上続く家の長男で、とても私の姓を名乗ってくれと頼める雰囲気ではありませんでした。(ちなみに、外国人との結婚である国際結婚では、男性も女性も姓を変える必要ありません。国際結婚と国内結婚で差異が発生しています!)
南半球で会社員をしていた時も、名前が変わって野生の通訳をしている時も、私の人生で「はたらく」「キャリアを築く」ときは、私は自分の名前と出生時の姓を略して「Mikiho(みきほ)」と名乗っていました。2018年に日本の出版社から本を出したとき、南半球でスタートしたキャリアのノウハウをまとめその本の著者名に「ほった・みきほ」とふりがなをつけました。そんな働き方をしていました。
時は流れ、世界的な流行り病が起きて、世界中が鎖国状態となりました。外国人観光客の往来がない状態では私は、生計を立てることが困難になりました――――。
「転職したら旧姓で働けない」?
転職活動をするうえで、ネックになったのは名前です。果たして、転職先では旧姓で働かせてもらえるのだろうか?
戸籍名(婚姻後の名前)で働くことになると、南半球で始めたこれまでのキャリアが「なかったこと」にされるような、キャリアといっしょに名前も奪われるような、そんな感覚がありました。
もちろん人によっては、転職で心機一転新しい名前で働きたいという人もいるでしょう。だけども私は、それを望みませんでした。そして、インターネットで選択的夫婦別姓を望む声をあげる人には、「わがまま」という言葉が投げられるという状況も私は知っていました。
内定をいただいてから、おそるおそる、採用担当の望月さんに「旧姓で働きたいのです」とたずねました。
その後の、「いいですよ。”堀田さん”は”堀田さん”として、当社で就労していただきます」と言っていただいたときの、なんとほっとしたことだろうか。
意外と多い「旧姓の継続希望」
実は入社後、同僚に「堀田って本名じゃないんです」という話をすると「えー、いいなー、私もそうしたかった」という声も聞きました。培ったキャリアがある人こそ、ビジネスネームとしての旧姓の利用継続を望むのではないかなと思っています。
日本国内での選択的夫婦別姓の導入を容認する人の割合は高まっています。ですが2023年現在、実現までの道筋は立っていません。
一企業が法律を変えることはできません。でも、企業として、身近なところから生きやすい仕組みを作ることはできます。ひとりの社会人として、一つでも多くの企業が「旧姓(戸籍名と違う名前)で働きたい」という要望に応えられるといいなと思っています。
国際女性デー・企業オウンドメディアコンテンツバトン企画、2日目となる明日はワールドスタッフィングさんのオウンドメディア「IS Factory note」に掲載されます。
管理職のワーキングマザー、広報リーダー、22年新卒というライフステージの異なる女性三人の鼎談記事。楽しみにしています。
文責:マーケティング部 堀田